ホームページ制作会社の保守サポート活用例とコストの話


こんにちは、タスクスクエアの齊藤です。

今回は「保守サポート契約って、実は色々できるよ」というお話です。

会社によっては対応範囲を厳密に定めており、柔軟な対応が難しいところもありますが、多くの場合は上手く利用すれば、営業時に説明を受けている「本来の用途」と異なった視点から活用できるので、積極的に事業を展開したい」「継続的にホームページを改良したい」「ホームページから問い合わせが欲しい」「気軽に相談できる相手が欲しいとお考えの方は、保守契約を結んでおいた方が後々便利だと思います。

生々しい話ですが、保守費用が少ないほど、制作会社から費用内で提案できることも少なくなります。ただ、「相談されれば対応できること」は意外と多いのです。

「もっとこうなれば良いのに……」と思いながら、何も言えずにいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。結論から言うと、どんな些細なことでも取り敢えず相談してみて、「別途費用」の案内を受けたら、その時にまた考えれば良いのです。
「実は何でも気軽に相談できる」のが、保守契約を結ぶ最大のメリットだと私は考えています。

保守契約の中身と役割

弊社のプランもそうですが、一般的にざっくりと以下の2パターンに分かれると思います。

  • 【少額プラン】サーバ・ドメイン・SSLの維持管理、その他万が一の最低限の保険
  • 【高額プラン】定例会を含む定期的なご提案、及び目的追及のためのサポート

金額によって、万が一の際に動ける内容や提案の厚み・頻度が変わります。

保守サポート内容の例

例えば、弊社の少額プランには以下の内容が含まれます。

万が一に対応できる作業範囲などは金額が高くなるにつれて手厚くなります。

ちなみに、弊社から特別連絡の無い時であっても、お客様のホームページは社内の複数人が確認しており、安全性を維持しています。

一言でいうと少額の保守費には「ホームページの安全性を維持するための保険」の役割があるわけですね。

今回は上記5つの中でも、特に4.と5.が肝となります。
少額プランでも、簡単な相談対応や簡易作業が可能なのです。

提案や作業にかかるコストの仕組み

まれに「費用は最小限に抑えたいが、タスクスクエアからの定期的または積極的な働きかけが欲しい」と求められることもありますが、制作会社から働きかける→下調べとご提案及び承認後の実作業(現状の把握最新の競合調査課題の洗い出し解決策の提示と実装)が必要→ひとつのホームページに専念する時間が増える→その間、その人間が他のお客様を対応できなくなる→その間の生産が止まる→その分の費用が発生する、といった理由から難しくなります。

弊社に限らず、制作会社が保守費用内での改良提案を積極的に行えない理由が、ここにあります。

ただ、ご相談に応じて既知のノウハウを提供することや、ちょっとした解決策の提示・軽い作業をすることは可能です。
これを毎月少しずつ利用することで、少額プランでもホームページを作り替えていくことができるのです。

ちなみに、会社の規模が大きくなるほど作業が細分化され、提案から実装までに携わる人間の数も増えますので、簡易な作業であっても費用が高くなります。「(営業 +)ディレクター + デザイナー + コーダー(+ システムエンジニア + チェッカー)」という風に、最少で3名から6名がお客様に携わることになり、制作会社によっては、更に自社の広告費や事務所維持費等が上乗せされることもあります。
規模の小さな会社であれば、「(営業 +)作業者」の1名または2名での対応となるため、提案や作業にかかるコストは少なくなります。

「毎月高額な費用を払っているのに、簡単な作業しかしてくれない」とお悩みの場合は、制作会社の規模を一段階下げてみるだけでもコストダウンできる可能性があります。

但し、制作会社によっては社内に充分な知識が蓄積されていない場合や、チェッカー不在によるミスの多発等のリスクもありますので、最終的にはお客様に合った制作会社選びも必要になるかと思います。

制作会社のコストについては、以前に弊社の営業担当が記事を書いていますので、興味があればこちらもご一読くださいね。

「気軽に聞いてみる」勇気が大事

ご相談の量と作業量をトータルで見て、弊社の負担が保守費用内で賄えなくなった場合には別途費用のご相談をさせていただきますが、制作会社がさらっと対応できる程度のご相談内容であれば、基本的にどのようなことでも対応できます。

過去の対応事例

  • ホームページからの問い合わせが少ないため、改善点を教えて欲しい。
  • 新しい事業を始めるので、作成した原稿を追加して欲しい。
  • 思い描いているページ構成があるので、作り方を教えて欲しい。
  • パソコンの使い方に慣れていないので、更新に必要な操作方法を教えて欲しい。
  • 自分で更新してみたが、不安なので更新内容を公開する前に確認して欲しい。
  • 自分で更新してみたが、思うように作れないので調整をお願いしたい。
  • 自分でSEOを頑張ろうと思ったが、何から始めれば良いか判らない。
  • ブログを書こうと思ったが、何を書いて良いか解らない。
  • 今書いているブログが自社の方向性に合っているか確認して欲しい。

その他の対応例

初回制作時の終盤でたまにご相談いただくこのような内容も対応できます。

  • 下層ページに装飾を追加したい(毎月少しずつであれば対応可)。
  • 私好みの配色・装飾に変更したい(毎月ほんの少しずつであれば対応可)。

別途費用のご相談をさせていただく可能性が高い相談事例

  • 他社が提供するサービスに関するご質問やご相談
  • ご相談の頻度が高い場合の追加作業依頼
  • すぐに完了できない作業量を一度にこなす必要がある場合
  • 既存のホームページに直接関係の無い完全新規のご相談
    • 新規サイト制作
    • 構成案作成を含む新規ページ作成
    • チラシ・パンフレット・名刺作成
    • メールアドレスの管理 等

他社のサービスについては、仕様理解や問い合わせも含めて時間がかかりますので、仕様等に関するご質問の回答についても別途費用のご相談をさせていただくことがあります。

制作時にお断りした装飾追加のご要望に保守でお応えできる理由

さて、上記の事例の中で「その他の対応例」に挙げた装飾追加の件を疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでまたコストの話になりますが、制作時にはお客様からいただいたコストの中で、最大限のパフォーマンスを発揮すべく作業を進めております。
コストに応じて対応可能な作業量(制作時間)が異なり、限られた作業量(制作時間)の中で、どの程度までデザインを施せるか」という点がデザインのクオリティに影響します。

つまり、制作時に対応可能な作業量を超えたため対応不可となったご要望であっても、保守費用内で僅かずつお応えすることが可能なのです。
但し、少額の保守費用の場合、あくまで「万が一に備えた保険」が主な役割となりますので、簡単に対応できる程度の作業量を毎月少しずつ積み重ねることで継続的に装飾を加える形になります。

初回制作時の作業例

  • 情報整理や案件理解・ヒアリング
  • 構成案の作成・修正
  • 原稿の流し込み
  • (完全オリジナルデザインの場合)TOPページのデザイン及びWordPress機能実装
  • 下層ページの装飾
  • メールフォームや投稿機能の実装
  • PC/スマートフォン/タブレットでの見え方の調整
  • 修正対応
  • 基本SEO対策
  • 公開前の最終確認

例えば、「デザインの方向性が定まらない」「ページ構成の大幅な変更が繰り返し発生した」「流し込む図解や原稿量が多い」など、何れかの工程で繰り返し作業が発生した場合、何らかの工数を短縮して対応する必要があります。その場合に最も制作時間残量の影響を受けやすいのが、下層ページの装飾制作終盤での追加要望対応です。

まれに「公開日を後ろに倒すこと」をご提案いただくこともありますが、この場合の「制作時間」とは、あくまで「コストに応じた作業可能な時間」を指すため、特に終盤に発生した追加要望についてはお断りさせていただく場合が多いのです。

ただ、基本的にお客様からいただくご要望は技術的に対応可能なものであることが多く、コストさえあれば実現可能です。そのため、保守費用から毎月ほんの少しずつ捻出する形での対応が可能であるといえます。

  • 前述の通り、ホームページの維持そのものにコストがかかっており、ご相談に対するサポートはあくまで付加サービスに近い扱いとなります。
    「今月は相談しなかったから」等の理由による返金にはお応えできませんため、予めご了承くださいませ。

どのようなこともお気軽にご相談くださいね

さて、長々と書きましたが、「保守費用で色々なことができるよ」というお話でした。

保守契約で対応可能な作業範囲を厳密に定めており、柔軟な対応が難しい制作会社もありますが、そうでない制作会社であれば「ある程度の柔軟な対応」を優先している場合が殆どです。

「こんなことできる?」など、些細なことでもお気軽にお問い合わせいただければと思います。