補助金

【2025年最新版】ホームページ制作に使える補助金と注意点

― 中小企業・個人事業主が知っておくべき制度、補助額の考え方、申請の落とし穴 ―

最終更新日:2025-11-12

はじめに

ホームページを新しく作りたい・リニューアルしたい企業にとって、補助金活用は有力な選択肢です。 ただし「HPなら何でも対象になる」わけではありません。目的・対象経費・補助率・上限下限・交付決定の順序など、 仕組みを正しく理解しないと「使えると思ったが対象外だった」ということが起こります。

補助額の基本:まぎらわしいポイントを3行で

  1. 補助額 = 補助対象経費 × 補助率(ただし上限まで)
  2. 上限・下限がある(上限を超えても出ません/下限未満は申請不可)
  3. 対象外費用はゼロ計算(消費税、保守、交付決定前の発注・支払い など)

よくある勘違い

  • 総見積で計算してしまう → 対象外費用を除外した金額に補助率をかけ、さらに上限で頭打ち
  • 「採択=すぐ入金」 → 多くは後払い。実績報告・精算が必要
  • 交付決定前に契約・支払い → 原則対象外

カンタン計算例(小規模事業者持続化補助金の典型)

対象経費:サイト制作90万円 + チラシ20万円 = 110万円
対象外経費:ドメイン・既存保守 5万円 → 計算に入れない

補助率2/3 → 110万円 × 2/3 = 約73.3万円
ただし「上限50万円」の枠なら補助額は50万円で頭打ち

自己負担の目安:対象分110万 − 補助50万 + 対象外5万 + 消費税等 ≒ 約65万円 + 税

補助金一覧イラスト

ホームページ制作に使える主要補助金(2025年)

制度名上限/補助率(典型)HPで対象になりやすい費目使える条件のコツ落とし穴(実務)
小規模事業者持続化補助金
公式・公募要領
50〜200万円/2/3販路開拓目的のHP制作、EC開始、広告・チラシ「誰に何を売るか」をHP導線とセットで記述単なる見た目刷新はNG/商工会議所の手続きに時間
IT導入補助金(デジタル化基盤 等)
公式・公募要領
例:5〜450万円/1/2〜3/4(枠により)EC・予約・決済・顧客DB連携など「機能を持つHP」登録IT導入支援事業者経由で、効果指標を数値化会社案内のみは対象外/申請期が限られタイミング命
ものづくり補助金
公式
最大1,250万円/1/2〜2/3新製品・新サービスPR+Web受注/管理連携「革新性」「工程改善」「付加価値向上」の論理構成HP単体は不可/計画書難度が高い
中小企業省力化投資補助金
公式
上限は従業員区分・特例で変動/中小1/2・小規模2/3 などWeb予約→在庫・シフト→自動通知等「省人化につながるHP連携」登録製品・ツールで省力化効果(時間削減等)を定量化HP刷新だけは不可/登録外ツール混在で対象外に
地域・自治体のデジタル化補助金(例:東京都)
東京都:デジタルツール導入促進支援
上限10〜100万円台/1/2(小規模は2/3)などHP制作、業務改善クラウド、SNS運用 等所在地・期間・対象経費の細目を事前確認枠が小さく先着・抽選あり/年度により要件変更

制度別:HPでの具体例とNG例

小規模事業者持続化補助金

  • OK例:新サービスの販路開拓のため、問い合わせ〜見積依頼まで導線を設計した集客用HP+チラシ
  • NG例:社名ロゴを大きく、デザインを刷新したい(販路開拓の具体性がない)

IT導入補助金

  • OK例:EC、予約、決済、顧客DBを備えた機能的なHP(登録IT導入支援事業者のツール)
  • NG例:会社案内中心の静的HP/登録外ツールで構築

ものづくり補助金

  • OK例:新製品オンライン受注・工程管理と連動し、付加価値向上につながるWeb連携
  • NG例:コーポレートサイトの見た目を良くするだけ

中小企業省力化投資補助金

  • OK例:HPの予約フォーム→在庫・シフト自動連携→自動通知→顧客管理まで一気通貫で省人化
  • NG例:HPのデザイン刷新(省力化の定量効果が示せない)

申請〜入金までの流れ

  1. 目的を明確化(販路開拓/EC化/予約自動化 等)
  2. 制度選定(要件・上限・補助率・時期・地域条件を確認)
  3. 制作会社・登録事業者に相談(IT導入補助金は登録IT導入支援事業者が必須)
  4. 見積/対象経費の仕分け → 補助額の試算
  5. 申請書作成・提出(審査)
  6. 交付決定 → 契約・発注・制作
  7. 実績報告(成果・数値・証憑)
  8. 補助金の交付(後払い)

金額面の“落とし穴”チェックリスト

  • 補助額は「対象経費」に補助率をかけ、上限・下限で調整
  • 交付決定前の発注・支払いは原則対象外
  • 消費税・保守・送料・手数料などは対象外になりがち
  • 同一経費の二重取り不可(複数補助金の重複計上NG)
  • 実績報告で減額精算があり得る(効果・証憑が不足)

最新公募要領・公式リンク集

必ず最新の公募要領・事務局発表をご確認ください(年度・枠で数値や要件が変わります)。

まとめとご相談

補助金は対象経費の定義・補助率・上限の理解が最重要です。とくにHP制作は 「販路開拓」「業務効率化」「省力化」に結び付く機能や導線を設計しておくと採択に有利です。 当社では、要件に沿った見積の切り分け、申請〜実績報告を見据えた制作計画の作成までサポート可能です。

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株式会社タスクスクエアについて

株式会社タスクスクエアは、ホームページ制作・Webサイトリニューアル・SEO対策を得意とする制作会社です。愛知県・名古屋市を中心に全国対応。企業や店舗の集客支援、ブランディング、デザイン制作までワンストップで対応しています。WordPressを活用した更新しやすいサイト構築や、成果につながるコンテンツ企画で、多くの中小企業や個人事業主のビジネス成長をサポートしてきました。制作実績も豊富で、業種や目的に合わせた最適なサイトをご提案可能です。
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