
- 1. はじめに
- 2. 補助額の基本:まぎらわしいポイントを3行で
- 2.1. よくある勘違い
- 2.2. カンタン計算例(小規模事業者持続化補助金の典型)
- 3. ホームページ制作に使える主要補助金(2025年)
- 4. 制度別:HPでの具体例とNG例
- 4.1. 小規模事業者持続化補助金
- 4.2. IT導入補助金
- 4.3. ものづくり補助金
- 4.4. 中小企業省力化投資補助金
- 5. 申請〜入金までの流れ
- 6. 金額面の“落とし穴”チェックリスト
- 7. 最新公募要領・公式リンク集
- 7.1. IT導入補助金(サービス等生産性向上IT導入支援事業)
- 7.2. 小規模事業者持続化補助金
- 7.3. ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金
- 7.4. 中小企業省力化投資補助金
- 7.5. 【地域】東京都:デジタルツール導入促進支援
- 8. まとめとご相談
【2025年最新版】ホームページ制作に使える補助金と注意点
― 中小企業・個人事業主が知っておくべき制度、補助額の考え方、申請の落とし穴 ―
最終更新日:2025-11-12
はじめに
ホームページを新しく作りたい・リニューアルしたい企業にとって、補助金活用は有力な選択肢です。 ただし「HPなら何でも対象になる」わけではありません。目的・対象経費・補助率・上限下限・交付決定の順序など、 仕組みを正しく理解しないと「使えると思ったが対象外だった」ということが起こります。
補助額の基本:まぎらわしいポイントを3行で
- 補助額 = 補助対象経費 × 補助率(ただし上限まで)
- 上限・下限がある(上限を超えても出ません/下限未満は申請不可)
- 対象外費用はゼロ計算(消費税、保守、交付決定前の発注・支払い など)
よくある勘違い
- 総見積で計算してしまう → 対象外費用を除外した金額に補助率をかけ、さらに上限で頭打ち
- 「採択=すぐ入金」 → 多くは後払い。実績報告・精算が必要
- 交付決定前に契約・支払い → 原則対象外
カンタン計算例(小規模事業者持続化補助金の典型)
対象経費:サイト制作90万円 + チラシ20万円 = 110万円
対象外経費:ドメイン・既存保守 5万円 → 計算に入れない
補助率2/3 → 110万円 × 2/3 = 約73.3万円
ただし「上限50万円」の枠なら補助額は50万円で頭打ち
自己負担の目安:対象分110万 − 補助50万 + 対象外5万 + 消費税等 ≒ 約65万円 + 税

ホームページ制作に使える主要補助金(2025年)
| 制度名 | 上限/補助率(典型) | HPで対象になりやすい費目 | 使える条件のコツ | 落とし穴(実務) |
|---|---|---|---|---|
| 小規模事業者持続化補助金 公式・公募要領 | 50〜200万円/2/3 | 販路開拓目的のHP制作、EC開始、広告・チラシ | 「誰に何を売るか」をHP導線とセットで記述 | 単なる見た目刷新はNG/商工会議所の手続きに時間 |
| IT導入補助金(デジタル化基盤 等) 公式・公募要領 | 例:5〜450万円/1/2〜3/4(枠により) | EC・予約・決済・顧客DB連携など「機能を持つHP」 | 登録IT導入支援事業者経由で、効果指標を数値化 | 会社案内のみは対象外/申請期が限られタイミング命 |
| ものづくり補助金 公式 | 最大1,250万円/1/2〜2/3 | 新製品・新サービスPR+Web受注/管理連携 | 「革新性」「工程改善」「付加価値向上」の論理構成 | HP単体は不可/計画書難度が高い |
| 中小企業省力化投資補助金 公式 | 上限は従業員区分・特例で変動/中小1/2・小規模2/3 など | Web予約→在庫・シフト→自動通知等「省人化につながるHP連携」 | 登録製品・ツールで省力化効果(時間削減等)を定量化 | HP刷新だけは不可/登録外ツール混在で対象外に |
| 地域・自治体のデジタル化補助金(例:東京都) 東京都:デジタルツール導入促進支援 | 上限10〜100万円台/1/2(小規模は2/3)など | HP制作、業務改善クラウド、SNS運用 等 | 所在地・期間・対象経費の細目を事前確認 | 枠が小さく先着・抽選あり/年度により要件変更 |
制度別:HPでの具体例とNG例
小規模事業者持続化補助金
- OK例:新サービスの販路開拓のため、問い合わせ〜見積依頼まで導線を設計した集客用HP+チラシ
- NG例:社名ロゴを大きく、デザインを刷新したい(販路開拓の具体性がない)
IT導入補助金
- OK例:EC、予約、決済、顧客DBを備えた機能的なHP(登録IT導入支援事業者のツール)
- NG例:会社案内中心の静的HP/登録外ツールで構築
ものづくり補助金
- OK例:新製品オンライン受注・工程管理と連動し、付加価値向上につながるWeb連携
- NG例:コーポレートサイトの見た目を良くするだけ
中小企業省力化投資補助金
- OK例:HPの予約フォーム→在庫・シフト自動連携→自動通知→顧客管理まで一気通貫で省人化
- NG例:HPのデザイン刷新(省力化の定量効果が示せない)
申請〜入金までの流れ
- 目的を明確化(販路開拓/EC化/予約自動化 等)
- 制度選定(要件・上限・補助率・時期・地域条件を確認)
- 制作会社・登録事業者に相談(IT導入補助金は登録IT導入支援事業者が必須)
- 見積/対象経費の仕分け → 補助額の試算
- 申請書作成・提出(審査)
- 交付決定 → 契約・発注・制作
- 実績報告(成果・数値・証憑)
- 補助金の交付(後払い)
金額面の“落とし穴”チェックリスト
- 補助額は「対象経費」に補助率をかけ、上限・下限で調整
- 交付決定前の発注・支払いは原則対象外
- 消費税・保守・送料・手数料などは対象外になりがち
- 同一経費の二重取り不可(複数補助金の重複計上NG)
- 実績報告で減額精算があり得る(効果・証憑が不足)
最新公募要領・公式リンク集
必ず最新の公募要領・事務局発表をご確認ください(年度・枠で数値や要件が変わります)。
IT導入補助金(サービス等生産性向上IT導入支援事業)
- 公式ポータル:IT導入補助金2025
- 制度の概要資料(中小企業庁):『IT導入補助金2025』の概要(PDF)
小規模事業者持続化補助金
- 中小企業庁 解説:小規模事業者持続化補助金について
- 公募要領(例・令和7年発表資料):一般型 公募要領(PDF)
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金
- 公式ポータル:ものづくり補助事業 公式
- 制度案内(中小機構):ものづくり補助金のご案内
中小企業省力化投資補助金
- 公式ポータル:中小企業省力化投資補助金
- 最新の公募・受付情報(例):中小企業庁:一般型 第4回 受付開始のお知らせ
【地域】東京都:デジタルツール導入促進支援
- 東京都プレス(2025年度):都内中小企業のデジタルツール導入を支援
- 東京都中小企業振興公社(事業ページ):中小企業デジタルツール導入促進支援事業
まとめとご相談
補助金は対象経費の定義・補助率・上限の理解が最重要です。とくにHP制作は 「販路開拓」「業務効率化」「省力化」に結び付く機能や導線を設計しておくと採択に有利です。 当社では、要件に沿った見積の切り分け、申請〜実績報告を見据えた制作計画の作成までサポート可能です。
株式会社タスクスクエアについて
株式会社タスクスクエアは、ホームページ制作・Webサイトリニューアル・SEO対策を得意とする制作会社です。愛知県・名古屋市を中心に全国対応。企業や店舗の集客支援、ブランディング、デザイン制作までワンストップで対応しています。WordPressを活用した更新しやすいサイト構築や、成果につながるコンテンツ企画で、多くの中小企業や個人事業主のビジネス成長をサポートしてきました。制作実績も豊富で、業種や目的に合わせた最適なサイトをご提案可能です。
無料相談・お見積りはお気軽にお問い合わせください。


